

〇〇と楽しむSEASIDE CINEMA
あなたはSEASIDE CINEMAを誰と楽しみますか?
それぞれの楽しみ方をSEASIDE CINEMAレコメンダー達がご紹介!

東紗友美 (映画ソムリエ) のおすすめ
家族(娘)と楽しむSEASIDE CINEMA
横浜に到着した。娘と私、ふたりそろえた淡いパステルカラーのお洋服、海の香り漂うこの街にぴったりだ。
青い空、白い雲、美味しい食べ物、そして幸せなそうな人々!
何もかもがのぞんでいたものばかりで、この街に呼ばれた気がする。
最初に彼女が瞳をまあるくしたのは、JR桜木町駅と新港地区の横浜ワールドポーターズ前までを結ぶ日本初の都市循環型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」。2021年4月に運行を開始した話題の乗り物!
青い空を渡っていくその乗り物は、近未来のSF映画に出てきてもおかしくなさそうな存在感!見慣れたみなとみらいの景色も上空からだとまた違った眺めになりそうです。
寄り道だらけのあなたとの横浜散歩。予定外つづきの寄り道は、まるで先が読めない映画のように面白い。
一休みに入ったのは『THE有頂天ホテル』(2006)のロケ地にもなった「ホテルニューグランド」。1927年の開業以来、世界のVIPをお迎えしてきた歴史的建造物でもある憧れのホテル。そして、ここはプリンアラモードの発祥の場所。ボリューミーで華やかなスイーツです。
「あと数年したら好きな人ができて、その人と食べにくるんだろうか?」
隣でプリンを大きなくちで頬張る彼女の未来を想像すると、どんな妄想も添えられたフルーツにみたいにカラフルに色づいていく。
午後は子供達に大人気の横浜アンパンマンこどもミュージアムに寄って、一緒に興奮!
やっぱり、ここのショーはキッズたちに外せない。
お互いの好きなスポットを巡りながら、彼女と私のボルテージは最高潮に!
シーサイドシネマに向かう足取りは、海風のように軽くなる。
夜風を味わいながら特別な空間で、周りに気負うことなく爆笑して、楽しみにしていた映画を存分に楽しんだ。
スクリーンをみつめる彼女の澄んだ瞳に思わず泣きそうになってしまう。
夜空と海風。
わたしたちと周りのひとたち。
十人十色の笑顔に包まれたこの場所で、世界が1つになるような感動を覚える。
帰路に向かう車の中、心地よい揺れが眠りの世界に彼女をいざなう。私はiPhoneの待受画面をそっと変えた。
最後に撮ったみなとみらいの夜景、そこにひろがる万華鏡的静寂。何回みてもその美しさに慣れる日はなく、新鮮に感動する。彼女と過ごしたシーサイドシネマ、そのすべての瞬間は煌めいていた。
東紗友美
東紗友美ー映画ソムリエ。女性誌他、連載多数。各種メディアでの映画紹介や、映画祭審査員、不定期でTSUTAYAの棚展開を実施。イベントに映画監督の聞き手として登壇する他、舞台挨拶のMCなどもつとめる。出産前まではCS映画チャンネルのMCを担当。

Filmarks スタッフ (映画・ドラマ・アニメのレビューサービス) のおすすめ
友達と楽しむSEASIDE CINEMA
横浜 みなとみらいで開催される映画祭、SEASIDE CINEMA 2022。
横浜には大型のシネコンはもちろん、7年前にリニューアルした横浜シネマリンや、シネマ・ジャック&ベティなど味のあるミニシアターも多く、映画好きの友達と遊ぶのにもってこいの街。
そして、海を眺められる公園や、美しい街並みなど景観の良いスポットが多く、横浜がロケ地として使われている作品も数多くあります。
そこで今回は、映画のロケ地を巡りながら、友達とおいしいゴハンや横浜の名所を楽しむ1日をご紹介。
まずは、石川町駅にある純喫茶「モデル」へ。モデルは2010年に公開した映画『時をかける少女』であかりと1974年の和子が窓際の席でメロンソーダを飲んでいるシーンで登場。1974年のシーンにも違和感なくマッチするノスタルジックでレトロな店内は昭和にタイムスリップしたような気分に。タマゴサンドやナポリタン、オムライスなど喫茶店ならではのメニューも充実しているのでランチにもオススメ。もちろんメロンソーダも頼めます!
お腹が満たされた後は中華街を抜けて山下公園へ。山下公園は2011年公開のジブリのアニメーション映画『コクリコ坂から』で海と俊が公園を歩くシーンで登場。海沿いを歩けば劇中にも描かれている氷川丸を見ることも。山下公園には広々とした芝生エリアもあるのでコーヒーやおやつを調達してプチピクニックも楽しめます。青空の下で海を眺めながらのんびりと過ごす時間は日々の疲れを癒してくれるはず。
映画祭を楽しんだ後は、少し足を伸ばしてディープな飲み屋さんが集まる野毛エリアへ。飾らないお店が多く気の合う友達とわいわい過ごすのにピッタリ!野毛の都橋商店街にあるたこ焼きバー「60Hz」が2016年公開の映画『さらば あぶない刑事』で登場。道に沿ってカーブを描きカラフルな看板が立ち並ぶ都橋商店街は思わず写真を撮りたくなる景色。野毛は立ち飲みや、大衆酒場はもちろん、ワインが楽しめるオシャレなお店も。2軒、3軒とハシゴするのもオススメです。
楽しい1日を過ごして友達と別れたあとは、帰り道の電車やおうちのベッドで、Filmarksで鑑賞した作品の感想を残しながら映画祭の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか。
Filmarks
「いい映画と出会おう。」をテーマに2012年にスタートした、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス。
映像作品のレビューをチェック・投稿できる機能をベースに「作品の鑑賞録」や「観たい作品のメモ・備忘録」「作品の感想や情報をシェアして楽しむコミュニケーションツール」として利用できます。
また、2021年より映画館で名作を上映するプロジェクト「プレチケ」も運営しています。

Do it Theater (シアタープロデュースチーム) のおすすめ
恋人と楽しむSEASIDE CINEMA
大好きな人とシーサイドシネマに行くことは何気ない日々の中でも特別なもの。
映画を観る時間だけではなく、その一日の全てが特別な体験であり、あなたは物語の主人公です。横浜・みなとみらいはデートスポットが盛り沢山ですが、予め知っておけばもっと何倍も楽しめる情報とその楽しみ方をご紹介します!
<前日>
◎写ルンですやチェキを買っておく
大切な思い出を、あえてフィルムカメラやチェキで撮ってみてはどうでしょう?横浜・みなとみらいは景色も素敵なので、最高の写真が撮れること間違いなし!当日買おうとしてもなかなか見つからないので、事前に準備するのがおすすめ。
◎ワンポイントお揃いがあるコーデにする
靴とか腕時計とか、やっぱりお揃いのものを身につけているとちょっと嬉しい。さりげないことだけどその日を大切にしようとすることが、当日を一層素敵な時間にさせてくれます。何をお揃いにしようかと悩んでいる人は、映画のテーマに合わせたワンポイントを取り入れてみてはいかがでしょうか。
<当日>
◎よこはまコスモワールドで遊ぶ
ぶらぶら散歩するだけでも楽しいコスモワールド。観覧車やジェットコースターは鉄板ですが、実はカーニバルストリートやダウンタウンにあるゲームコーナーで遊び倒すのが穴場なんです。懐かしの「ワニワニパニック」やボールを投げて得点を狙う「JUMPIN SHOT」など、ついつい夢中になってしまうゲームが沢山。時間を有効活用して色んなことを楽しみたいカップルにおすすめです。
◎サイクリングで横浜・みなとみらいのあちこちをめぐる
どのサイクルポートでも乗り降りができるシェアサイクル「ベイバイク」。よりアクティブに色んなところに行ってみたい人におすすめです。例えば、映画のロケ地めぐりやエリアガイドのおすすめスポットを巡ることもできちゃいます。
◎シーバスに乗る
横浜ベイクォーターと横浜赤レンガ倉庫を繋ぐ水上バス「シーバス」。15分間のクルーズでみなとみらいの景色も一望でき、移動もできちゃうんです。事前の予約は必要ありませんが、基本的に1時間に2回の運行なので、乗ろうと決めたら予め時間の計画を立てておくことをおすすめします。
映画を楽しんだら、今日1日撮った写真や動画を見返しながら、映画の感想を語ったり、次はどこに行こうかと話したり、フィルムカメラの現像楽しみだねと話したり。何気ない日々の一コマが幸せで溢れますように。
Do it Theater
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、特別な映画体験を作り出すプロデュースチーム。ドライブインシアターや野外シアターなど、全国各地で凡ゆるシアターイベントの企画・プロデュースを手がけている。

DIZ (映画アクティビスト) のおすすめ
一人で楽しむSEASIDE CINEMA
大切な人たちと幸せな時間を分かち合うのもいいけれど、私はひとりで自分のためだけに時間を使うのがとても好きです。ひとりぼっちは寂しいと考えるのではなく、限りある人生の中で、自分のために時間を使うのは、贅沢な選択だと思うからです。目まぐるしく過ぎ去る毎日の中で、私たちは多くの時間を自分以外の誰かのために使っています。そんな日々頑張っている自分を癒すために参加する「シーサイドシネマ」は、きっと一生記憶に残る特別な日になります。
とはいえ、ひとりでイベントに参加する事に抵抗がある方も多いと思います。最初の一歩を踏み出せば、“自分のためだけの時間”の素晴らしさにハマるはず。勇気を出してもらえるように、ひとりで「シーサイドシネマ」に参加すると、人生に起こる素晴らしい3つのことをご紹介します。
1、ストレスが解消される
日頃からたくさんのストレスを溜め込んでいる私たち。行き場のない感情を解放するのに「シーサイドシネマ」は最高の機会です。みなとみらいの夜空の下で海風を感じながらの非現実的な体験が、現実の嫌なことを忘れさせてくれます。さまざまな人たちが集まって、心をときめかせながら映画を楽しむ姿を見ると、ひとりでも心が満たされるはず。
2、感性や世界観が広がる
「シーサイドシネマ」は野外での上映やドライブインシアターもあり、自然と人々が織りなす偶然と作品が融合し、世界でその日だけの特別な映画体験が出来ます。奇跡のような時間の中で、誰かと一緒にいる時には見えなかった視点で世界を切り取ると、いつもは見逃してしまう何気ない瞬間さえも美しく輝き始めて、人生がまるごとシネマティックになります。
3、自己肯定感が高まる
忙しい日々を過ごしていると、本当の気持ちを無視してしまいがち。いつも周りに合わせたり、他人と比べたりして、なかなか自分を好きになれない人こそ、ひとりで過ごす時間が必要です。感覚を研ぎ澄ませて映画の深い余韻に浸って作品に向き合うと、他人の意見に振り回されず、自分の価値を再確認できます。ひとりの時間を作って、リセットしましょう。
また、横浜という美しい街をひとりで巡ると、当たり前の景色がより一層輝いて見えると思います。例えば、「汽車道」を歩けば見える「これぞ横浜!」な風景や、「横浜北仲ノット(ザ・タワー横浜北仲)」の無料展望台から見渡せる横浜の絶景、空港をコンセプトにしたユニークな船の停泊施設「横浜港 大さん橋」で感じる海風など、心が解放される素敵なスポットがたくさんあるので、ぜひ映画が始まる前に楽しんでみてください。
ひとりシーサイドシネマは、勇気が必要かもしれません。ですが、一度体験したら絶対に虜になって、来年が待ち遠しくなるはず。自分のための最高のご褒美として、新しい映画体験を切り拓いてみてください。
DIZ
一人でも多くの人に映画の素晴らしさを伝えるために、フリーランスで活動する映画アクティビスト。「ウェス・アンダーソンの世界展」「ナイトメア・アリーへようこそ」など、体験型映画イベントを主催したり、映画・ドラマ配信サービスのSNS企画・編集やコピーライティング、さまざまな作品の評論を寄稿したりと、枠にとらわれずに日々活動しています。